不動産を売る場合、できるだけ高く査定してもらうことは重要です。安く査定されてしまうと、売却によって損が出るケースがありますし、売却に伴って発生する費用を別途準備しなくてはならなくなります。今回は、マンション高く売りたい人向けに、物件選びのコツ、そして将来の売却時の査定に際して重視されるポイントをご紹介します。
1.マンション査定、どこがポイント?
売却するにしても、戸建ての場合とマンションでは少し様相が違います。戸建ての場合は全て専有ですが、マンションの場合は専有部分以外に共用部分があります。マンションの査定において、共用部分がポイントになる場合があります。
普段は関心が薄いと思われる、この共用部分の内容が、他のマンションより高く査定してもらう上でポイントとなることを考えて、マンション購入をしておくといいでしょう。
2.共有部分は査定ポイント多い?
共有部分のどのような点が、マンション査定で評価されているのでしょうか。例えば、マンションの共有部分である玄関、通路や構造について、次のような特徴があるマンションは、高く査定される可能性があります。
・オートロックや24時間監視カメラ運用など、セキュリティ対策がしっかりしている
・光ファイバー回線などで大容量、高速インターネットが使える
・バリアフリー化されている
・耐震強化や免震構造となっている、など
防災や防犯など、暮らしの安心や安全に対するニーズは高まることはあっても、低くなることはないと考えられます。こうしたニーズに対応しているマンションは、ニーズが高いので高い価格で査定されるのではないでしょうか。
3.こんな物件は査定が低い
次のようなマンションの場合、査定価格は低くなるかもしれません。
・セキュリティ対策が脆弱
・地震対策が十分でない
・バリアフリーに対応していない
上記の傾向は、築年数が古いマンションに多く見られると思います。この他、住宅ローンが完済していないマンションは、抵当権付き物件となりますので、査定金額は低くなるでしょう。
4.まとめ
当初にマンションを選ぶ際には、専有部分の間取りや、設備の利便性を重視しがちですが、間取りは人によって好みが分かれますし、設備も古くなれば価値がなくなります。これに対して、共有部分は生活の安全や安心に大きく関係し、安全や安心に対するニーズは時を経るごとにますます増えると考えられます。マンション選びの際は、将来の売却を考えて、共有部分の内容も吟味するといいかもしれません。