マイホームの取得にかかる支出は、ライフプランの上で、子供の教育、ご夫婦の老後の生活と合わせて、人生の最大支出の一つです。また、ローン返済に短くて10年、長いと30年以上の年月を要します。
最近のニュースでは、シャープや東芝のように、日本を代表するような大きな会社でも、経営が不安定になるようです。低金利の機会だからと、大きなローンを組んでみたものの、想定外の事態が起きて、ローンの返済が続けられない状況に陥る人は少なくないようです。
1.ローン返済中に家を売る人は多いのか?
「夢のマイホーム、買ってみたけれど…」ということで、買う前のイメージと違うということがありますね。また、「子供を私学の学校に入れる教育費が…」、「会社の業績が…」等、ローン返済中に様々なことが起きて、結局のところは「家を売りたい…でもローンがあるし…」とお悩みではないでしょうか。
ローン返済中に家を売却できるのでしょうか。答えはYESです。ローンを払い終わらなくても、家を売ることは可能です。
2.売却で注意する点
ローン返済中に家を売却できますが、次の条件があります。
・条件:家の売却完了時に、ローン全額を完済すること
ローン全額を完済すれば、家は自分の物となっていますので、売却してもOKです。逆を言えばローンが1円でも残っていれば、家の売却は「問題あり」です。ベストなのは家がローン全額を超える値段で売れることです。
しかし、現実はそう甘くありません。家を売却して、まだローンが残る場合は、貯金を取り崩すなどで、不足分のお金を補うことが必要です。貯金がなければ、使わなくなった家財をオークションに出す、親兄弟から借りるなど、お金を集める方法はいくつかあるでしょう。
3.売却でローンを無くしたい!
売却でローンを無くすためには、家をなるべく高く買ってくれる相手を探すことです。また、家の査定を複数の不動産屋さんにしてもらって、その内から最高額を提示した不動産屋さんに売るというのも、一つの方法です。いずれにしても、「家を高く売ること」が大変重要なポイントです。
4.まとめ
マイホームを手に入れた後、長期にわたるローン返済期間中に、予定していなかった大きな支出が発生し、または収入が大きく減るような出来事が起きるということは、可能性はゼロということはありません。そうした場合にマイホームの売却は出来ますが、ローン完済が条件となることは、是非とも知っておいて下さい。