大阪府で小学校建設のために民間に売却された国有地が、不動産鑑定士が評価した金額よりも格安で取引されていた問題が巷を賑わせています。国会で取り上げられ、テレビでも連日のように話題が報道されるという大騒動になっていますね。
この土地は広さが8770㎡あり、本来なら9億5600万円の値が付いていたのだそうです。それが1億3400万円で売却されていたとか。実に8億2200万円の値引きです。数字だけを見ると、すごい値引きですね。この問題、まだまだ決着がつきそうにないので、どうなっていくのか注目です。
ということで、今回は土地を買う方ではなく、売る方からの視点でお話をしていこうと思います。
土地を売る際に、気になる点はいくつかあると思います。まず土地が売れるのかどうか、売れるとしたらいくらぐらいで売れるのか、売り出してからどのくらいの期間で売れるのか。この3点がまずは気になるポイントではないでしょうか。この3点を順番に見ていきたいと思います。
まずはひとつめの「土地が売れるのか」ですが、その前に売れる土地について考えてみましょう。一般的に売れる土地は都心部にあったり繁華街にあったり、首都圏であれば駅に近いという立地条件のよさが挙げられます。土地の売却は「ほしい人がいるかどうか」が重要です。人が多く集まる場所にある土地のほうが、人がほとんどいない土地よりは売れやすいといえるでしょう。ただしこれは一般的な条件で、条件に当てはまらないからといって即売れないということではありません。繁華街にある土地でも高いと買い手がつかなかったり、逆に静かな場所に広い土地がほしいからという理由で地方の土地が売れたりすることもあります。要は買主がどのような土地をほしいと考えているかによるといえるでしょう。また売却を依頼した不動産会社の手腕というのも重要になってきます。私たちから見ると不動産会社は不動産を扱っているプロですが、得意な分野というのがあります。マンション売買が得意な不動産会社よりはやはり土地売買が得意な不動産会社に土地の売却仲介を依頼したほうがいいでしょう。といったところで、長くなりそうなのでこの続きはまた次回で。