多くの人が家を買う際に利用するであろう住宅ローン。住宅ローンに関する話題はテレビや雑誌などでよく耳にしたり目にしたりしますが、では住宅ローンって、いったいどんなローンでどのような金融商品なのでしょうか。今回はそんなお話をしていきますね。
個人が金融機関からお金を借りる場合、ローンの申し込みをしてお金を借ります。ローンにはいくつかの金融商品が用意されていますが、お金の使い道が決まっているものと決まっていないものとがあります。お金の使い道が決まっているものは、子供の教育目的だったり車を買うためだったりするローン。一方、フリーローンと呼ばれるものは自由にお金が使えるローンです。自由といっても、事業を起こすためには使えませんよ。念のため。
さて、住宅ローンはお金の使い道が限定されているローンです。主に住宅を購入する資金を借り入れるためのローンです。金融機関によっては、住宅用地や家の増改築目的でも借りることができます。
住宅ローンを扱っている金融機関は、大きく3種類に分けることができます。ひとつめは「民間ローン」。銀行や信用金庫などのほか、JAや生命保険会社といった民間の金融機関が該当します。ふたつめが「公的ローン」です。これには自治体で行っているものと、財形住宅融資とがあります。最後は民間ローンと公的ローンの中間に位置付けられているもので、「フラット35」の名称で知られているものです。
ここからさらに各金融機関が扱っている商品となると、膨大な数にのぼります。その中から自分に合った住宅ローンを選んでいくわけですが、全部を網羅して選ぶのはムリといってもいいでしょう。
借り入れてから完済するまで、長いお付き合いになることが容易に予想される住宅ローン、借入先を選ぶには慎重にならざるを得ません。とはいっても、実際に検討するのは給与の振込先として普段からお付き合いのある金融機関だったり、ハウスメーカーの人が勧めてくる金融機関だったり、自分が住んでいる街に本店なり支店がある金融機関だったりと、案外身近なところで検討する人が多いようです。