こんにちは!
不動産鑑定士、不動産投資コンサルタントの浅井佐知子です。
4月に入り寒い日もありますが、
めっきり春らしくなってきましたね。
春は移動の季節です。
不動産業界がもっとも
活気づく季節。
この機会に家を売却したい、
という方も多いと思います。
そんな中、相談を頂きました。
『自宅を売りに出して
半年が経ちますが、
売れません。
仲介業者も
変えてみましたが、
反響があっても
内見すると決まりません。
どうしたらいいでしょうか?』
実は同じように悩んでいる方が、
多いのです。
その中の一つの例をお話ししますね。
物件は東京23区内。
今から18年前に、
建売住宅を購入したAさん夫婦。
地型は旗竿地でした。
路地状の部分に、
少々狭くなりますが、
車を2台停められるところが
気に入って購入しました。
1台は大型車。
もう一台は軽です。
子供がいなく共働き夫婦のAさん宅。
食事は外食が多いため、
キッチンはほとんど汚れていません。
月日は経ち、もう少し実家に近い場所に
引っ越したいと思ったAさん夫婦。
早速新しい家を探し始めました。
それと同時に今の家を売りに出したのです。
新しい家は幸運なことに、
すぐに見つかりました。
今度の家は整形地で、
日当たりも良く、
夫婦ともに気に入り、
契約となりました。
困ったのは今まで住んでいた家です。
ローンはとっくに返し終えていたため、
すぐに売れなくてもいい、
ということで、
大手不動産業者に、少し高めの
値段で売却をお願いしていました。
3社に見積もりを出し、
一番高く査定してきた会社に
お願いしたのです。
ところが3か月たっても
売れません。
反響も少なく、
内見まで進んだのは、
たったの2件。
路地状の部分が狭く、
車を停めると、
小さな子供が出入りするのに危ない、
ということで結局成約までは
行きませんでした。
「価格下げましょう」という
営業マンの言葉が気に入らず、
専任媒介契約が切れる3か月
を待って、Aさんは違う大手の
会社に変更しました。
ところがこの会社もやはり同じように、
内見までは行くのですが、
契約まではいかないのです。
私も、「下げてみてはいかがですか?」
と提案してみましたが、
どうしても嫌だということ。
3か月が経ち、また仲介会社を
変えることになりました。
そこで仲介会社をどこにするか、
というアドバイスをさせていただいたところ、
その会社が良かったのか、
ほどなく無事に決まりました。
購入したのは、車を持っていない、
独身の女性とその親でした。
でも、結局値段を下げての成約だったのです。
最初の業者さんのアドバイス通り、
すぐに下げれば、もっと早く決まったと
思いますが、踏ん切りがつかなかったのでしょうね。
半年が過ぎて、ようやく
「値段が高すぎた」ことを
理解できたようです。
家が売れない場合、
一番簡単なのは、
「値段を下げる」ことですが、
実は値段を下げなくても
売れる方法があるのです。
それは、部屋をモデルルームのように
飾り付けること(ステージング)です。
ある程度のリフォームとステージングで、
購入時の1割増しで売却できた方も
います。
人は生活感のある部屋から
綺麗になった部屋を
想像できないのです。
視覚はとても重要です。
不動産業者さんは売却に関して、
「リフォームしなくてもいいですよ。
購入する方が自分の好みで行うので、
その分安くしてください。」
とアドバイスするようですが、
それではなかなか売れません。
もしくは大きな指値を入れられます。
不動産業者が古い物件を安く仕入れて、
リフォームし、利益を乗せて転売する
事と同じことを自分の自宅でも
行えばいいのです。
リフォーム業者もアイミツを取れば、
安く仕上がります。
ステージングは、
・カーテン
・リビングセット
・ダイニングセット
・証明
をセットする位で大丈夫です。
安い家具屋さんで購入し、
買主にプレゼントしてもいいですし、
売却後、転売してもいいです。
レンタルは高くつくようなので、
購入することをお勧めします。
ちなみにAさんにもステージングを
お勧めしましたが、
「めんどう」のひと言で、
却下されました(笑)
やるか、やらないか
は皆様次第です。
売れないのには必ず理由があるのです。
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不動産鑑定士、不動産投資コンサルタント 浅井佐知子