こんにちは!
不動産鑑定士、不動産投資コンサルタントの浅井佐知子です。
皆様は中古マンションの価格が上昇しているのを知っていますか?
不動産の価格はリーマンショックが起きた2008年を境に右肩下がりの時期が続いていましたが、
2012年の終わり、いわゆるアベノミクスが始まるころから、徐々に上げ始めました。
特にその傾向は、投資用不動産と中古マンションに堅調に表れています。
「レインズ月例マーケットウオッチ」によると、東京都、中古マンションの底は2012年10月でした。
ここから2017年2月まで小さな下落はありましたが、ほぼ1直線で価格は上げています。
築15年以内のマンションは、新築時よりも値上がりしている物件さえあるようです。
特に、
★ 駅から近いマンション
★ 大手デベロッパーが建てたブランドマンション
★ タワーマンション
などは人気が高く、品薄状態が続いています。
反対に古いマンション、1981年に施行された新耐震基準よりも前に立ったマンションは、
今後も大きな地震が来る可能性が高いことなどから、売りずらくなっているように感じます。
マンションを購入する場合は、値崩れの起きにくい、資産価値の高い物件を選ぶのがお勧めです。
同じ価格で売却できるのなら、住んでいた期間の賃料が丸々浮くことになりますから。
ところで、昔から、買うなら「戸建か?マンションか?」という議論もありましたが、
都心に限って言うと、今はマンションのほうに軍配が上がっているように感じます。
戸建は、建物の価値が急速に低くなり、20年も経つとほぼゼロ評価になってしまいます。
戸建市場は新築がたくさん建つこともあり、中古市場があまり活性化されていません。
日本の住宅流通量に占める中古住宅の比率は約15%であり、
・ 米国(83%)
・ 英国(87%)
・ フランス(68%)
などと比べても著しく低い数字です。
今後は、高品質の中古住宅を対象にした認定制度などができるようですが、
中古マンションのように、「10年後も買った価格と同じ値段で売れる」ようでなければ、
やはり利便性が高く、防犯上も安全なマンションを選ぶ人が多いと思います。
だから、今の不動産市場でも、戸建ては、いまいち値上がりしないのだとも言えます。
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不動産鑑定士、不動産投資コンサルタント 浅井佐知子