1.不動産を売却するにあたって売主として行うこととして物件の査定をしてもらうことが挙げられますが、これはまだ不動産の売却を決めていない所有者の方も査定は早めにやっておかれた方が良いと思います。自分の所有する物件がどの程度の価値があるかを知ることで、その物件の新たな有効活用法が見つかるかもしれません。昔は査定の結果を出すまでに時間が一定程度かかることがありましたが、今は数分で査定を無料で出してもらえる会社もありますし、数社に査定を出してもらい、価格の比較を行うということも重要であります。査定を受けた後に、例えば、改築等を行うことで資産価値が上昇するのではないか等のアドバイスを業者からもらえることもあります。
2.また、同じ物件であっても、年内のいつ売るかで売却価格が変わる事もあります。マンションの売買は4月前の時期と9月から11月の時期に活発に行われるとされており、通常この時期に少し価格が上がるということも多いようですので、事前にいつ売却価格を決め、いつを売却時期にするかを綿密に長いスパンで検討されておかれた方が良いと思います。不動産の売買に当たっては様々な印鑑証明や住民票のような書類が必要となったり、金融機関からの融資判断に時間がかかったりと、予想以上に時間がかかることが多いので、早めに少しでも動かれておくということが重要になると思います。
3.そして、不動産の売却を行うためには内覧を数多くしてもらう必要があります。内覧の機会を逃した人で物件の購入をする方はまずいませんし、信頼できる不動産会社に鍵を預けて、できるかぎり内覧の機会を持っていただくようにしましょう。可能であれば所有者が立ち会い、説明等をしてもいいかもしれません。不動産の価格は皆さまご存知のとおり多額であるので、買主を探す機会を逃してしまい、本来得られる売却益を得ることができなくなってしまうことだけは避けたいものです。
他にも気を付けるべきことはありますが、まずはこの3点は必ず念頭に置かれておいた方が良いでしょう。