不動産投資に必要な資格はありません。
しかし、取得すると役立つ資格はたくさんあります。
そこで今回は不動産投資をする際、特に役立つ3つの資格の取得によるメリットや具体的な取得方法をご紹介します。
まずは「ファイナンシャル・プランニング(FP)技能検定2級」
ファイナンシャル・プランナー(FP)とは、個人や中小企業など顧客の相談に応じて、資産に関する情報を収集・分析し、プランの立案やアドバイスを行う専門家のことです。
「FP技能検定2級」の資格を取得したからといって特別できる業務があるわけではありませんが、貯蓄・投資・保険・税務・不動産・相続など不動産投資をする際に必要な基本的な知識を身につけることができます。
2級は難易度も高くないので、既に勉強済みの人は挑戦してみてください。また、これから不動産投資を始めようと考えている人も半年ほど勉強すれば比較的簡単に取得できるので、登竜門だと思って取得することをおすすめします。
プロへの第一歩「宅地建物取引士」
宅地建物取引士とは、不動産に関する法律知識を持っていることを証明できる資格で、取得することで不動産取引のプロとして認められるうえに不動産取引で重要な役割を担うことができます。
宅地建物取引士の資格を取得することで具体的に
①物件に関する重要事項の説明
②重要事項説明書への記名・押印
③契約書への記名・押印
などといった業務を独占的に行うことができます。
取得によるメリットとしては…
・投資不動産や設備の目利きができるため、不利な物件を見極められる
・不動産に関する法律を熟知しているため、トラブルに巻き込まれない
・サラリーマン大家の場合、企業から資格手当がつく
といった点が挙げられ、大いに役立つ資格だといえます。
しかし、宅地建物取引士は国家資格の為、合格率は15%程度と取得にはかなりの難易度を要します。最低1年はしっかりと資格勉強を行ったうえで取得しましょう。
マンション投資に役立つ「マンション管理士」
マンション管理士とは管理組合の運営や建物の構造的・技術的な問題について指導を行う専門スペシャリストです。
業務独占資格ではありませんが、マンション管理に関する知識を身につけられるため、マンションに投資し、オーナーになる人にとって大いに役立つ資格です。
合格率7%程度と難易度は高めなので、半年以上しっかりと勉強したうえで取得を目指しましょう。
取得することが目的ではない
いかがでしたか?不動産投資はその道のプロに意見やアドバイスを求めることで簡単に始めることができるため、専門資格は必要ありませんが今回紹介した資格は取得することで大いに役立つものばかりです。
しかし、取得することに意義を見出しすぎないようにしましょう。重要なのは知識を身につけることだということを忘れてはいけません。膨大な時間を費やして資格取得を目指していては本末転倒です。不動産投資本来の目的を見失わないようにしましょう。