今回は、内見・下見における【16のチェックポイント】は以下の通りです。

物件をある程度絞り込んだら内見・下見を行いますが、その際にチェックするべきポイントも解説します。

なお、内見の際には以下のアイテムを持参してください。

●物件の各種資料(できれば寸法入りの図面も)

●メモ、筆記用具

●巻き尺(建物内部なら3~5m程度測定できるもの、土地なら30~50m測定できる大型のもの)

●デジタルカメラまたはスマホ(社内での検討や説明用に記録するため)

●水平器(ビー玉でも代用可能)

●ポケットライト(夕方や夜間などの内見や暗いスペースを見る際に利用)

●軍手

●周辺地図 など

[土地に関する現地チェックポイント]

1.前面道路の幅員・間口

募集資料に示された距離を実測し、資料と同じか確認します。

2.隣地境界杭

隣地との境界杭の有無を確認します。将来的な隣地とのトラブルを予防するためにも、売買を進める前に必ず確認しましょう。また、隣地境界確認がなされていない場合、土地家屋調査士や測量士に依頼して、確定する作業があります。予想以上に時間がかかりますので、売買の買い手が決まってからでなく、早めに依頼することを推奨いたします。通常数ヶ月~半年の場合もあり、隣地所有者との調整ができない場合は、売買契約自体を断念せざるを得ない場合もあります。

[建物に関する現地チェックポイント]

中古ビルをリニューアルして使用することを想定している場合、内装や設備などをどれだけそのまま利用できるかによって、コストが大きく変わってきます。リニューアルを行う内装会社・建設会社等の担当者にも同行してもらい、どのような工事が必要なのか、その場で判断してもらいましょう。

3.建物外観

初対面の人の印象を見た目で判断されることが多いのと同じく、企業も建物の外観で第一印象を判断されます。パッと見たときにどのような印象を受ける建物か、最初の印象は結構大切です。建物の築年数が多いと、どうしても古さを感じてしまうものですが、外装をリニューアルすることでイメージを変えることも可能です。最近では、2階程度まで御影石などの化粧石のパネルを貼る工法が、比較的低コストで外観の印象をよくできる方法として人気です。また、塗装をし直すだけでもかなり印象が違います。このように、外装はあとから手を入れることもできますから、むしろ全体の構造や、建物の「雰囲気」が自社のイメージに合うかどうかをチェックしてください。

参考文献
自社ビル取得&運用マニュアル(すばる舎リンケージ)

株式会社ダク・エンタープライズ
株式会社首都圏ビルマネジメント
代表取締役 阿部龍治

 
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