物件周辺環境に関する【6つのチェックポイント】は、次の通りです。

1.自社に適した周辺環境か?

2.通勤経路の治安は大丈夫か?

3.金融機関が近くにあるか?

4.コンビニや飲食店が近くにあるか?

5.通信状況は問題ないか?

6.騒音や振動の問題はないか?

それぞれ、詳しくみていきましょう。

[周辺環境と企業ブランディングの関係]

1.自社に適した周辺環境か?

物件の周辺環境が、企業のブランでイングにも影響を与えます。取引先や顧客は、会社の所在地の周辺環境から、会社に対するイメージを作りあげている面が少なからずあります。たとえ自社ビル自体は立派な建物であっても、周辺地域のイメージが悪いと、あなたの会社に対するイメージまで周辺の悪いイメージにつられてしまいます。そのため、物件選定の最終段階では、実際にその物件まで出向いて、周辺の環境まで含めて判断することも重要になります。

2.通勤経路の治安は大丈夫か?

上記の資料を作成する際、社員の通勤経路となる最寄駅までの道が治安上問題ないかどうかも確認しましょう。昼間だけでなく、夕方あるいは夜の環境確認も重要です。特に女性社員にとっては、会社から帰宅する際、最寄駅までの道が明るく安心して歩けるかどうかは重要です。好ましくない飲食店街を抜けなければならないなどの条件は、女性社員の定着率を下げ、女性の新入社員やパート・アルバイトを集める際の障害にもなります。

多少の遠回りで危険な箇所を迂回できるようであれば、それほど問題視しなくてもかまいませんが、物件選定の際に心に留めておくとよいでしょう。

[利便性重視で社員のモチベーションを向上させる]

3.金融機関が近くにあるか?

取引銀行に限らず、各種の金融機関や郵便局などが周辺にあることは、会社の業務遂行の面でも、社員にとっても便利なことです。社員は、給料日にお金を下ろしたり、口座間の移動をするなどの作業をします。また、経営者にとっては、会社の近くの金融機関は資金調達の際の候補にもなります。自社に近ければ近いほど、銀行にとっても各種の情報をとりやすいので融資に前向きになりやすい、という側面もあるでしょう。経営者も経理担当者が報告やお願いなどに足を運ぶにしても、会社に近ければすぐに顔を出すことができ、金融機関とのコミュニケーションもとりやすいはずです。なお、最近ではコンビニにATMがあるため、社員は代用することも可能です。

参考文献
自社ビル取得&運用マニュアル(すばる舎リンケージ)

株式会社ダク・エンタープライズ
株式会社首都圏ビルマネジメント
代表取締役 阿部龍治

 
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