今回は、物件の価値を高める【7つの設備】の7について、簡単に解説いたします。

7.個別空調

インターネットの普及やワークスタイルの多様化、時差のある海外との取引増加などによって、24時間使用可能なオフィスへのニーズも高まっています。そのため、各フロアごと、またはスパン(フロアの区画)ごとに自由に調節できる個別空調が注目されています。

大型のオフィスではセントラル空調が主流ですが、各階のオフィスごとに微調整したり、タイムスケジュールに沿って自動で温度調整したりする機能が一般的になっています。

なお、中型や小型のビルでは、もとより個別空調が主流ですから、こうした問題は発生しないでしょう。

以上、4回にわたって、物件の価値を高める「7つの設備」について説明してきました。

●物件の価値を高める【7つの設備】

1.機械警備

2.防犯カメラ

3.光ファイバー回線

4.OAフロア(フリーアクセスフロア)

5.男女別トイレ

6.自動販売機

7.個別空調

こうした設備については、ほかにもたくさんチェックすべきポイントがあります。

自社の使用方法を考慮し、優先順位を決めながら決めていくことをお勧めします。

【番外編】ハイセキュリティー企業の設備

ときどき、大企業でも個人情報流出のニュースが報道されています。何もないときには、経営者も社員もあまり気にしていませんが、一度大量の個人情報が流出した場合、企業としても大きな責任とともに、会社全体の信頼も一気に失墜するリスクがあります。

そのため、建物のエントランス、各フロアへのアクセス、フロア内のテナント数、オフィスエントランス、オフィス内のセキュリティーのランク分けなど、セキュリティーレベルも多様化しています。

各種ゲートにおけるいくつかの例を挙げてみましょう。

・テンキー(てんきー)
・警備カード(けいびかーど)

・指紋認証(しもんにんしょう)

・静脈認証(じょうみゃくにんしょう)

・虹彩認証(こうさいにんしょう)

・網膜認証(もうまくにんしょう)

参考文献
自社ビル取得&運用マニュアル(すばる舎リンケージ)

株式会社ダク・エンタープライズ
株式会社首都圏ビルマネジメント
代表取締役 阿部龍治

 
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