物件を比較する際には、それぞれの建物に備わった各種の設備について注目します。なぜなら、先進的な設備は業務の効率を上げたり、モチベーションを高めたり、セキュリティを強化できるなどの付加価値を各物件に与えるからです。今回は、物件の価値を高める【7つの設備】の1~2について、簡単に解説いたします。

1.機械警備

個人情報保護法の施工に伴い、企業が所有している情報に対する危機管理意識が高まっています。そのため、中小企業であっても自社ビルに機械警備を設置するケースが年々多くなってきています。24時間使用可能なオフィスを実現するため、エントランスの時間外オートロックシステムとセットで導入する場合が多いようです。

従来は、警備員や管理人を常駐させたり、夜間のみ警備を置く方式が主流でしたが、最近は監視カメラを使って、24時間遠隔監視を行う機会警備への移行が進み、主流となっています。人を使う警備(人的警備)に比べて、安いこともあり、その普及は急速です。

業務で個人情報を多く扱っているなら、機械警備を室内にも導入し、フロア内でセキュリティエリアとそうでないエリアを分けることもできます。個人情報が漏洩したときのリスクは年々大きくなっており、こうした機械警備は必須の設備になり始めています。

2.防犯カメラ

機械警備に加えて、ビルエントランスや非常階段などの裏口、エレベータ籠内、そして駐車場などに、個別の防犯カメラを設置するケースも増えてきています。人を感知して光る人感センサーつきライトと組み合わせて設置することで、防犯上大きな効果があります。カメラもアナログからデジタルと高性能となってきており、録画時間も大幅に増えてきております。画面内の動きを察知して、録画をするような機能により、録画日数を増やせるのも当たり前となってきております。

参考文献
自社ビル取得&運用マニュアル(すばる舎リンケージ)

株式会社ダク・エンタープライズ
株式会社首都圏ビルマネジメント
代表取締役 阿部龍治

 
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