第7回では、自社ビルを取得【17ステップ】のうち、ステップ13~14について、詳しくポイントを見ていきましょう。
ステップ13.必要書類の準備
金融機関側で融資の決済が決まった後に、売買契約書類を取り交わすことになります。
契約では、その場で各種の書面等を取り交わすことになりますから、必要なものを、漏れがないように準備しておきましょう。
融資を受ける金融機関はもちろん、顧問税理士・不動産仲介会社やコンサルタント・さらには売主や、建築・リニューアルを依頼する建設会社などとも、密接に情報を共有しながら準備を進めていくことをお勧めします。
ステップ14.契約締結
契約締結では、一般的に3つの段階で支払います。
(1)契約締結時に支払う手付金
(2)物件引き渡し前までに支払う中間金
(3)物件引き渡し時に支払う残金
[売主側の必要書類等]
・実印(共有者全員)
・印鑑証明書(3ヶ月以内発行)
・住民票(必要応じて)
・売買契約書用の印紙または印紙代
・委任状(共有も含めて本人が出席できない場合)
・登記費用(抵当権抹消等)
・借入金融機関預金通帳
・借入金融機関届出印
・仲介手数料
・清算金等
・全部事項証明書・登記簿謄本(土地・建物)
・抵当権等抹消書類
・固定資産税等通知書
・建築確認通知書・検査済証
・建築図面・実測図・建築協定書等
・付帯設備取扱説明書
・諸官庁届出報告書等
・鍵・機械警備カードキー
・建物概要・パンフレット等
・テナント契約書・レントロール等
・建物管理業務委託契約書・館内規則・報告書等
・修繕履歴等
[買主側の必要書類等]
・実印(共有者全員)
・印鑑証明書(3ヶ月以内発行)
・住民票(必要に応じて)
・売買契約書用の印紙または印紙代
・委任状(共有も含めて本人が出席できない場合)
・登記費用(所有権移転登記・抵当権設定登記等)
・借入金融機関預金通帳
・借入金融機関届出印
・仲介手数料
・売買代金
・固定資産税等清算金
(その8)へ続く
参考文献
自社ビル取得&運用マニュアル(すばる舎リンケージ)
株式会社ダク・エンタープライズ
株式会社首都圏ビルマネジメント
代表取締役 阿部龍治