長期優良住宅とはどんな住宅のこと?
長期にわたり快適な状態で生活できるように措置のとられた住宅のことを指します。快適・良好な状態を長期的に保つためには、大きく分けて9つの認定基準項目を満たさなくてはなりません。さて、9つの認定基準項目とは?
長期優良住宅に求められる9つの認定基準項目
劣化対策、耐震性、維持管理・更新の容易性、可変性、バリアフリー性、省エネルギー性、居住環境、住戸面積、維持保全計画の9つです。例えば劣化対策では、100年程度使用できる躯体をもつことを条件に挙げています。対して、可変性や維持保全計画のなかでは間取りを変更できることを条件に挙げているので、躯体は強く、家族のライフスタイルの変化に合わせて、間取りを自由に変更できる住宅が求めらていることが分かります。
長期優良住宅には税制優遇措置がある
長期優良住宅にはさまざまな税制優遇措置があります。例えば住宅ローン減税の控除対象借入限度金額が、一般的な住宅に比べて1000万円アップしたり、所有権保存登記にかかる税率も一般的な住宅より下がっていたりと、良いことづくめ。
また都道府県によっては長期優良住宅を建設するにあたり、補助金を出しているところもあります。融資においても、長期優良住宅は受けられる融資選択の幅が広がるといった優遇があるようです。
お金・時間がかかることを理解して
通常の建築より申請に長い時間を要しやすく、余裕のあるスケジュールを組む必要があります。また工期に関しても同様で、必要な金物が多くなったり工程数が増えたりと、同規模の建築と比べて工期が長くなる可能性があることを理解しておきましょう。つまり施主側では、現在の住まいや仮住まいに長く住まう必要があるということです。
初期費用は高いけど長期的な目で見ればお得
初期費用は一般的な住宅と比べて高額になりますが、そのぶん何世代にもわたって使用することのできる素敵な住宅が完成します。是非検討時には子世代・孫世代を加えて、みんなの家として話し合っては如何でしょうか。限りある資源を大切にするという観点からも、長期優良住宅は非常に魅力的な住宅です。