安くて静かで日当たりが良い=良い土地!?
安くて静かで日あたりが良いなんて、一見とても好条件の土地ですよね。しかしその土地が安い価格で売られているのには、理由があるのかもしれません。本記事でご紹介・ご説明するのは、上モノ代(庭を含む建物)が地形のために高くつきやすい土地についてです。変な土地を買ってしまう前に、是非ご一読ください。
前面道路と敷地の高低差をチェック
前面道路と、お住まいを建てるであろう敷地の高低差はどのくらいありますか?建物を建てる場合、土台として基礎を作る必要があります。そのため一般的な住宅では玄関前に2段ほどの階段を設けることがしばしば。これは仕方のない出費にあたりますが、前面道路が敷地に対してかなり低い位置にある場合などには、お住まいにいたるまでの階段増設費が通常より高額になってしまう恐れがあります。
造成地だから大丈夫!?事前に業者に確認を
“駐車場と階段が前面道路に面し、住まいはその上”という、宅地造成販売シーンを時々見受けます。「あ、見たことあるわ!」という方も多いのではないでしょうか?この場合は先程の高低差を気にしなくて良いので安心…、できそうですが、実は一概にそうとも言えないのです。前面道路より高いところにあるからこそ、重機をいれることが難しくなりがちで、工事・引越しともに手間がかかります。手間がかかる=費用増なんてパターンもあり、油断はできません。
敷地にガラや既存建造物・埋設物はないですか?
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産業廃棄物や建設廃材のことを総称してガラといいます。ガラや既存建造物(崩れ落ちた物置小屋など)を撤去する場合、土地購入者にその費用が割り当てられることも。悪徳業者は敷地図にその旨を、小さな文字で記載して終わりなんてこともあるので、きちんと現地に赴き自身の目で確認することをオススメいたします。
また掘ってみないことには分からない埋設物ですが、もし歴史的価値のある財宝が見つかろうものなら、あなたの住まいが建つはずだった場所が発掘現場になる可能性も。そんな可能性は極めて低いですが、決してないとは言い切れません。これまであまり活発に利用されていない土地を買う場合、もしもの工事延期に伴い発生する諸々の費用に関し、念のため業者と話しておくと良いかもしれません。
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どうか営業の口車に乗らないで
上モノ代が高くつきやすい土地として、敷地の高低差・造成地・ガラや既存建造物や埋設物に注意すべきとお話してきました。これらの土地はハウスメーカーの営業が、話にもってくることが多いです。一見土地代を抑えられるので「営業さん有難う!」となりがちですが、土地のせいでかさむ上モノ代としてハウスメーカーは予算を回収できるのです。買い手からずれば結果として、安い土地とは言えなくなります。どうぞ本記事の内容を頭の片隅におき、間違いのない土地選びを。