<町の不動産屋の役割>
どこの町にも昔ながらの
小規模な不動産屋があると
思います。
私はかつてそのような
町の不動産屋で勤務を
していました。
そこで様々な経験を
できた事をお話ししたい
と思います。
【地元の人が集まる場所】
町の不動産屋には沢山の
地元の人が集まる場所だな
と思いました。
創業50年くらいのお店で
私は働いていたのですが、
地域密着型のお店だからなのか、
多くの地元の人と関わる機会が
ありました。
同業者の不動産会社の方々、
リフォーム会社や建設会社などの
密接な関係がある業界の方々、
その他にも小さなお店をやりたくて
店舗を探しているお客さんもいました。
私自身、不動産屋というと
物件を買ったり売ったりする場所
というイメージが強かったので、
色々な事をやっているのだなと
思いました。
そういった物件を探している
お客さんの他にも、専門家の
司法書士の先生や、道を教えて
欲しいという方も訪れるような
お店でした。
【世間話も仕事の内】
多くの同業者や地元の仲間が、
その店舗にはよく世間話を
しに訪れていました。
実は、このような
ちょっとした世間話や、
人と人の繋がりから
仕事を取ってくるような
スタイルだったようです。
そういった仕事のスタイルに
あまり縁が無かった私には
少し新鮮でした。
人と人との縁やつながりを
大切にしないと商売人としては
やっていけないのだなと
勉強になりました。
【地元の顔になる】
不動産屋というと、多くの人は
物件を貸したり売ったりする
ような役割をイメージすると思います。
しかしながら、今までお話ししたように
地元のちょっとした顔になったり、
人と人のつながりの中で仕事を頂き、
時には生かされたり、生かしたりして、
互いに協力しながら営んでいる側面も
町の不動産屋にはあります。
老舗の不動産屋だったせいか、
地元との関りも深く、社長は率先して
地元のお祭りやイベント
などにも顔を出して手伝っていました。
【当時、微妙な顔をされた】
当時、不動産屋に勤めている話を
知り合いにしたら、ちょっと微妙な
反応をされた事があります。
不動産屋というと金に汚いとか
どこかブラックな側面があるとその方は
感じていたようです。
やはり、バブルの時の土地転がし
などでのババ抜き合戦があり、
経済や時事の知識が無い方に
とっては、「お金=汚い」とか
「不動産=成金」などのイメージが
あるのだなと思いました。
しかしながら、実際に勤めてみると、
確かにやや複雑な世界観や部分も
多少はありましたが、そこまで
ダーティーに思われるような世界では
無いなと感じました。
それどころか、地域に密着して
色々な人の商売や住まいを提供する
良いお仕事だと思えました。
とても人間味のある世界です。
やはり、私の知人のように物事を
自分自身が深く触れていないのに
決めつけるのは良くない事ですね。
【気軽に訪れてみて欲しい】
もし気になる物件があったら
その町の不動産屋を気軽に訪れてみて
欲しいと思います。
一度、提供する側を経験したので
わかるのですが、お店ごとに色々な
特徴があります。
冷やかしだとか、決めあぐねていると
真剣にお店の人も動いてくれないのが
実情ですが、真剣に探している姿勢を
見せれば、相手も人間ですので、
真剣に動いてくれます。
【最後に】
いかがでしたか、町の不動産屋には
大手の不動産屋には無い部分があります。
勿論、大手には大手で多くの物件を
取り扱っているなどのメリットも沢山
あるのですが、町の不動産屋ならではの
長年培った、地域の情報や掘り出し物の
物件も見つかるかもしれません。
是非、一度お店へ訪れて
みてください。