現在日本では多くの空き家が

あるとされている。

5年ごとに行われている

統計局の「住宅・土地統計調査」

によると、空き家数は6063万戸、

空き家率は13.5%と上昇している。

(平成25年の調査結果)

住宅家屋が余っている状態なのである。

その中でも古民家と呼ばれる

建造されてから時間が経ったものに

注目をしてみよう。


【古民家の定義】

一般的に古民家と呼ばれるものは、

戦前以前のものが多い。

古民家の特徴は、

木材が適材適所の方式で

採用されている点だ。

例えば、腐りやすい箇所には、

檜などの素材が使用されている。

梁には強度が高い松、内装には

杉などと、優れた素材が上手に

使い分けられている。

部位によって適切な素材が

使われる事により、長持ちする

ようになっているのだ。

そして、こういった古民家は

きちんとしたメンテナンスを

し続ければ数百年持つように

作られている。

この点が、現在のハウスメーカーと

比較して異なる点である。

【多くの団体が生まれている】

古民家が注目されている事から、

多くの団体が生まれている。

2011年にグリーン建築推奨進協議会

として創設され、法人化された

一般社団法人全国古民家再生協会が

代表的な団体である。

この団体の特徴は全国で同じような

取り組みが行われていて、各地に支部が

作られている点である。

(主に古民家鑑定士、伝統再築士、

建築士、などの専門家により

構成されている。)

【代表的な古民家】

日本の代表的な古民家は世界遺産にも

登録されている岐阜県・富山県にある

「白川郷の合掌造り」だろう。

通常は建物価格には、耐用年数や

残存耐用年数が設定されていて、

建物価格には相場が存在している。

しかしながらこの白川郷の合掌造りは

前述の通り、適材適所であり、それに

加えて特殊な建築方法を用いているので、

耐用年数を経過しても価値ある住宅とし

て、プレミアがついているようだ。

実は私は学生の頃に、

こういった古民家に旅行で

訪れた事がある。

白川郷の合掌造りに宿泊する

という貴重な経験をした。

それだけ価値があるとされる物なので、

風情があり、実際にそういった住宅に

宿泊した事は良い経験になった。

【古民家の経済的価値】

何故、私が今回このような古民家を

取り上げているかというと、そういった

古民家を再生する事により、一つの

経済効果が見込めるからである。

古民家は、訪日外国人観光客からも

とても関心は高く、日本に大きな

経済効果が生まれる事になる。

以前までは古民家の残存価値はほぼ0と

される事が多く、担保不足により

銀行融資を受けられないケースも

多かった。

だが、観光産業を対象とした

ファンド組成やクラウドファンディング

が注目を浴びている。

(クラウドファンディングとは、

一般大衆と資金調達を合わせた

造語で、個人や企業、その他の機関が

インターネットを介してアイディア

やプロジェクトを紹介し、

共感を得て、賛同する一般の人々

から広く資金を集める仕組みの事)

【地域の活性化】

このように古民家は今注目を浴びている。

古民家をリノベーションして、

ゲストハウスを経営するなどの

ブームも現在地方を中心に各地で

生まれているようだ。

こういった財産を上手に

活用する事により、地方が

活性化し、よりより世の中が

訪れる事を祈っている。

 
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